顎の骨の硬さ(インプラントに適する骨の硬さ)

 顎の骨は、各個人により硬さが全く違います。もちろん上顎、下顎で違いますし、前歯部と臼歯部でも違います。一般的には上顎骨は柔らかく、下顎骨は硬いです。前歯部は硬く、臼歯部は柔らかい。では、顎の骨がインプラントに適した骨とはどんな硬さの骨でしょうか。ある程度の、硬さと柔らかさを持っている状態がベストとされています。

 柔らかい骨の場合は、一昔はインプラントはできないとされていました。現在はソケットの中に、人工骨を入れたり、またオステオトーム等でソケットを固くしていく方法で可能になりました。

 写真のケースは骨が非常に硬い場合です。実は硬い骨の場合は、要注意なんです。写真は術前のCTですが、骨髄がほとんどなく皮質骨が大半を占めているため、レントゲンでは骨部が真白く見えます。明らかに、タイプⅠの硬い骨です。この場合、通常のドリルをしても骨は削れません。削れないので、力いっぱい押し付けで削ると、骨の火傷を起こしてしまします。そこで、硬い骨の場合は、いつも使用しているドリルを使わず、ステンレス製の使い捨てを使い、注意深くよく冷却しながら、少し少しドリルしていくのがポイントなんです。ですから、硬い骨の場合は手術時間が長くなってしまうのは仕方ない事なんです。