インプラントは安全?何歳でも治療できるか解説

インプラントはどんな治療法?

インプラントとは、顎の骨を削り、金属のスクリュー(人工歯根)を歯の根の代わりに埋め込み、上に人工歯(補綴物)をかぶせる手術法です。このスクリューはアレルギーによるリスクを軽減するため、通常、純チタンあるいはチタン合金で作られています。これらの金属は整形外科などの医科の分野でも利用されるものであり、安全性は高いといえます。また、インプラントと歯を結合させるため、人工歯根の表面にハイドロキシアパタイトを付けたりフッ酸により表面処置するなど、体に調和しやすくなっています。一般的には人工歯根を顎に埋め込んだ後、上顎では4~6ヶ月、下顎では2~3ヶ月待ち、「アバットメント」と呼ばれる連結部分の装着手術を行い、補綴物をかぶせます。手術時には、局所麻酔が一般的ですが、筋肉内鎮静法、静脈内鎮静法などを併用する場合もあります。

入れ歯やブリッジと比べてどうなの?

歯が欠けてしまったときの治療法としては、インプラント以外にも入れ歯治療やブリッジ治療があります。通常、これらの治療には保険が適用されるためコスト的には抑えることができます。しかし、入れ歯の場合、歯を支えるバネによって入れ歯の両側の歯に負担がかかり、健康な歯も弱ってしまいます。また、思った程に噛む力は回復せず硬い食品(お肉など)を噛むことは困難となり、異物を口に入れる不快感は拭えません。ブリッジの場合、そもそも両隣に歯がなければ治療ができず、また、治療が行える場合でも両隣の健康な歯であっても削らなければならず、大きな負担がかかります。さらに磨き残しが発生しやすく、衛生面でも問題があります。

インプラントの安全性とリスク

インプラントは顎の骨の成長が終わった20歳以降であれば、抜歯の負担に耐えられる限り、年齢制限は特にないといわれています。患者様の状態によっても左右されますが、通常、10年から15年インプラントが残る確率は、上あごで約90%、下あごで約94%とのデータがあります(※1)。インプラントは寿命が長いことから「第二の永久歯」とも呼ばれています。適切な手術方法で、適正なインプラント体が植立され、異常な咬合力がかからないのであれば、適切なメンテナンスを継続している限り、インプラントを長期で使用できる可能性は高いといえるでしょう。

何歳でも治療を受けられる?

18才以上であれば、年齢制限は特にありませんが、顎の骨を削るため、高齢者の中にはその負担に耐え切れない方がいます。より具体的には治癒能力の低下した80歳以上の方は治療を避けた方が無難です。また、高血圧や糖尿病、骨粗しょう症などの持病のある場合も治療後に傷が感染しやすい、創口が治りにくいなどのトラブルが発生しやすいため、医師と相談してから治療した方が良いでしょう。このように高齢になるとインプラント治療は難しくなるため、健康なうちに治療しておくことをおすすめします。

安全性の確保には歯科医院選びが大切!

インプラント治療をするにあたっては、信頼できる歯科医院選びが特に重要となります。ホームページ、情報誌、口コミサイトなどから自分に合った歯科医を探してみてください。特に院内外の清潔感、医師の実績、通院経験のある人たちの評判を参考にしましょう。滅菌・消毒が不十分な歯科医院で治療を受けると、細菌による感染が引き起こされかねません。最低限、治療器具や白衣が汚れていないこと、手袋を毎回変えていることなどを確かめてください。また、治療方針などの説明が丁寧であり、疑問点を解消してくれるか否かも1つの基準になります。

治療前にしっかりと相談を!

インプラントは、自分の歯に近い感覚で一生噛み続けられるなどさまざまなメリットがあります。一方で、保険が適用されないため、その費用を心配している方も多いでしょう。そこで、あらかじめメンテナンス費用などを含めた治療にかかる全費用を伝えてくれる信頼できる歯科医院を選んでください。また、患者様とのカウンセリングを大切にしている歯科医を選んで、安全なインプラント治療を行いましょう。